研究者への道 〜おすすめ本 vol.3 画像処理 入門編〜
2019.02.08
こんにちは、代表の大野です。
OpenCV4.0がリリースされたのに
いまだ触れていないのがたまにきずですが
3連休に触ろうかなとも思っています。
さて、前回までに画像処理ブログとして
OpenCV/C++画像処理入門編シリーズを
連載ものとして書かせていただきました。
画像処理に興味をお持ちいただけた方もいるかと思いますので
今日は、画像処理を勉強にするのに、
おすすめな本を紹介していきたいと思います。
すべてわたしが読んで、よかった本のみを
ご紹介しますので、よかったら参考にしてみてください。
<おすすめ本バックナンバー>
・研究者への道 〜おすすめ本 vol.1 C++入門編〜
・研究者への道 〜おすすめ本 vol.2 C++中級編〜
はじめてのデジタル画像処理(山田宏尚 著)
とりあえず悩んだら、まずここからはじめる
でいいんじゃないでしょうか。
入門編なデザイン、構成なので、入りやすいんですが、
中身はあなどれないほど、
わかりやすく、ちゃんと書かれています。
入門編の本で下手なのを選ぶと
中身がペラッペラで、何言ってるかわからない本も多いんですが(笑)
これは後半に向かって内容も濃くなっていきますし
エッジ処理あたりがわかりやすいと思うので、おすすめです。
画像処理の基礎(藤岡弘、中前幸治 著)
買った瞬間は、読み始めるのに抵抗がそこまでない薄さです。
が、中身はしっかりと本質的なことが書かれていて
画像処理をこれからやっていきたいんだ、という人は
ぜひおすすめしたい一冊です。
画像処理をすでに理解されている方でも
原点に立ち戻って、この本に触れると、
新たな気づきや、知識補強にも使えると思いますよ。
ディジタル画像処理(CG-ARTS協会)
「教科書かっ!」
って突っ込みたくなる本ですが、
写真や図解が豊富で、講義を受けなくても独学で学べます。
フィルタ処理、モルフォロジー演算、画像圧縮の仕組みなど
一つ一つの項目が、しっかり踏み込んで説明してくれているので
他の本でいまいちわからなかった内容も
この本で解決することって、けっこうあるんじゃないかと思います。
大学の講義で使うテキストを探している講師の方も
とりあえずこれを選んでおいて、
抜粋して講義していけばいいんじゃないかとも思えるぐらいの1冊ですね。
高校数学でわかるフーリエ変換(竹内淳 著)
「数学の本じゃねぇか」
というツッコミは承知の上です。
しかしながら、画像処理やるのであれば、
フーリエ変換はおさえておきたいところです。
フィルタ処理がなにをやっているのか、
周波数と画像処理の関係など
わからなくても、OpenCVさんが、
なんとなくやってくれてしまうのが
最近の世の中です。
便利ですね。
でも、仕組みを知っておかないと、
画像処理プログラムがブラックボックス化したり、
うまくいかないときの対策が打てなかったりと
必ず苦労する日がきます。
ただ、世の中に出ているフーリエ変換の本は、
入門編であっても、最強にわかりにくいものがほとんどなので
フーリエ変換やるなら、絶対この本がいいよ、
というおすすめです。
だがしかし、
この本をやるにも、タイトルにある通り、
「高校数学」は必須です。
微分積分、三角関数の基礎がわからないと
まったく歯が立ちませんのでご注意を。。。
(できれば「オイラーの公式」の理解も必要です)
数学は本当に、基礎が大事で、
基礎があった上での、フーリエ変換の基礎
とかになっちゃうんですよね。
でも避けては通れないですよ。
研究者は、「オイラーの公式」が真にわかってはじめて
スタートラインに立てるか立てないかぐらいの気持ちがいるでしょう。
理系出身でも、忘れている場合は
かならず拾っておきましょう。
今度数学入門編ブログでも書こうかな。
それでは。
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