調理師からデザイナーに転職してわかった「デザインの本質」のお話
2018.11.12
スワブロをご覧いただきありがとうございます。
はじめまして、スワローのデザイン&マーケティングを担当している「ちゃんゆか」です。
ちなみに社内でもプライベートでも、誰にもちゃんゆかと呼ばれていませんが、
なぜかちゃんゆかとしてBlogをはじめることになりました。
よろしくお願いします。
基本的には、業務であるデザイン関連やUI/UXについて、
また、マーケティングについての話題を綴っていく予定です。
たまに(か、しょっちゅう)趣味の話とかもすると思うので、
おひまツブシにでもお付き合いいただければ嬉しいです。
まずは初回なので、自己紹介を兼ねたデザインへの想いをちょこっと。
ちゃんゆかのデザイナー歴は10年ほどで、
WEBサイトの他に、ホワイトペーパーとかパンフレットとかロゴとかも作ります。
デザイナーになる前は、飲食店でお料理していました。
いわゆる調理師ですね。実は服部幸應先生の学校を出ています。
あの学ラン風のお衣装がトレードマークの…w
調理師からデザイナーに転職したと言うと、
よく異業種転職と言われたり、驚かれたりするのですが、
私としては、料理とデザインはとても似ていて、かなりスムーズに移行しました。
と言うか、「デザイン」とは非常に大きな概念ですので
デザインの中に料理があるって感じですね。(ワカリヅライ?)
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<料理を作る工程>
献立を考える→素材を集める→加工する→調理(味付け)する→盛り付ける→食べてもらう
<WEBサイトを作る工程>
コンテンツや構図を考える→素材を集める→加工する→配置(コーディング)する→見てもらう
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どうでしょう。結構似ていますよね?
デザイナーのお仕事をしていて、料理を思い浮かべることは本当に良くあるんですよ。
よく「デザイン」というと、料理でいうと最後の「盛り付け」部分と思われがちですが、
盛り付けに向けた「素材集め」や「加工」で失敗すると「盛り付け」は失敗します。
「秋刀魚の塩焼き」を作ろう!と思い立って、それはそれは美しく新鮮なサンマを購入してきても、
尾に化粧塩をするのを怠って焼いてしまうと、尻尾が焦げて無くなってしまった「秋刀魚の塩焼き」になります。
それをいくら大根おろしやすだちで飾っても、もう焦げと化して落ちてしまった尻尾は取り戻せません。
食べたくなる見た目、彩りを整えることはとても大事ですが、デザインをする上で大切なのは「決して仕上げ(見た目)だけではない」のです。
あとは、食べやすさを考えることも大事ですね。これはいわゆる「UX」を向上させることです。
例えば、秋刀魚(サンマから離れない)を食べやすくするためには、「飾り包丁」という切り込みを入れます。
秋刀魚の模様に沿って、すーっと横一文字に。
そうすることで、焼き上がってからお箸を入れる時に、身離れしやすくとても食べやすくなります。
この作業は、直接的には「味」を変えるものではありませんが、
お魚の丸焼きに食べやすさをプラスすることで、食事中や食後の「満足感」をアップさせることができるのです。
ちなみに、ご存知の方も多いと思いますが、日本食での配膳は「ご飯が左で汁物が右」と決まっています。
これは、右利きの多い日本人において「左手でご飯茶碗を持ちながら、右手のお箸でおかずをつまむから」にのっとっています。
これも立派なUXであり、食卓における「UIデザイン」だと思います。
食べるひとを想ったUIは、UXの向上に一役も二役もかってくれているのですね。
そして最後の重要なことは、企画やプレゼンなどにも共通することですが、
「なぜ」そうなのか、「なぜ」そのデザインなのか、
いわゆるロジックを考えたデザインですね。
「なぜ秋刀魚に大根おろしを添えているのですか?」と質問して
「何となくです」とか、「みんなやっているからです」とか答えられても、「・・・」ですよね?
「大根おろしは、脂による胃もたれを防いでくれるんですよ。
うちの秋刀魚は脂が乗っていますからね。」と答えてもらえれば、
「ウヒョー、脂ののった秋刀魚サイコー!じゃあ大将、それ一つ!!!」と、オーダーしたくなるものです。
なぜそのレイアウトなのか、なぜその色なのか、なぜそのフォントなのか、
なぜ秋刀魚なのか、、、 全てに理由があります。
その理由となるのは、「経験」だったり、「セオリー」だったり、時には「感性」だったりすることもあります。
人によっても、場合によっても異なるところでしょう。
ちなみにわたしが重要視しているのは、「マーケティング」です。
情報収集とか分析ですね。
スワローのHPは、「マーケティング」で集めた材料をもとにデザインをしています。
ホームページを作成するには、必ず「目標」がありますよね。
「商品の購入」だったり、「お問い合わせの獲得」だったり、「お見積もり依頼」だったり。
「記憶に残る」なり「話題にしてくれる」なり、必ず何らかの「目標」が存在するでしょう。
その「目標」を達成するために、マーケティングで集めた情報を活用しているのです。
料理でいうと、好みの把握とかもマーケにあたるかも。
とはいえ、たまに感性が主張したり、アイデアが先行することもあります。
そんな時は、そのデザインをしても問題ないという根拠を、マーケ材料から探してくることもあります。
時には後付けになることもありますが(本当はダメかもw)、それでも理由は必ず用意しています。
よく代表が「答えはない」と言います。
本当にその通りで、まだお披露目されていないデザインに正解はありません。
世に出て、皆さんに評価されて、初めて正解かどうかがわかるのです。
料理にも正解はありませんね。人それぞれ嗜好や味覚は異なりますので。
大切なのは、ターゲットを明確にすること。
ターゲットがわかれば、その人に美味しいと思ってもらえる料理が作れるからです。
ちゃんゆかも正解をあーでもないこーでもないと模索しながら、
日々デザイン調整を行なっています。
お料理好きには伝わって、そうでない方にはピンとこない記事になった気がしないでもないですが・・・汗
徒然と、これからわたしなりに情報発信していきたいと思います。
「情報を手に入れて、自分で考えて、それを発信することが大事」 Byユカエモン
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